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チームが一丸となる!Hi-Hi型リーダーシップとは

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はじめに:PM理論とは?  

PM理論は、日本のリーダーシップ研究者である三隅二不二氏が提唱した理論です。この理論では、リーダーシップを「P(目標達成機能)」と「M(集団維持機能)」の2軸で捉えます。 

-P機能:目標を設定し、それを達成するための行動を導く能力  

-M機能:メンバー間の人間関係を良好に保ち、チームをまとめる能力  

PM理論の特徴は、この2つの機能を同時に高めた「Hi-Hi型」のリーダーシップが、組織を最も効果的に導くと提唱している点です。広大な海を航海する船長をイメージしてください。船長は、目的地に向かう航路を計画し、船を正確に操縦する(P機能)だけでなく、乗組員の士気を高め、一丸となって航海を進める(M機能)役割も担います。

この「P」と「M」の両方を高いレベルで実現することが、効果的なリーダーシップに欠かせません。

このコラムは、株式会社IDEASS(イデアス)最上雄太監修するYoutubeチャンネル ライオン博士のリーダーシップアカデミーのアニメ動画と連動しています。ぜひこちらのYoutubeもご覧ください。

Hi-Hi型リーダーシップの実践  

P機能:目標達成に向けた行動  

P機能は、チームや組織の目標を達成するための計画力と実行力を指します。船長の例でいえば、目的地を設定し、最短ルートを選択し、天候や海流を考慮しながら正確に操縦することがこれに該当します。船が迷走することがないよう、航海の進捗を随時確認し、適切な修正を行うことがP機能の本質です。 

-実務でのポイント  

 ・明確な目標設定:目的地が曖昧であれば、船も進むべき方向を失います。目標を具体化し、全員が理解できる形で共有しましょう。  

  ・タスクの分担と管理:乗組員それぞれに役割を割り振り、進捗を確認することで航海の全体像を把握します。  

・予測と調整:突然の嵐(予想外の問題)にも冷静に対応し、航路を適切に変更する柔軟性を持つことが重要です。  

M機能:チームの維持と調和

M機能は、乗組員同士の信頼関係を築き、船内の雰囲気を良好に保つ能力を指します。例えば、疲れた乗組員を励ましたり、不安を抱える者に声をかけたりする行動がこれに該当します。船長が乗組員一人ひとりを気にかけ、問題があれば迅速に対応することで、船全体の士気が維持されます。  

– 実務でのポイント  

 ・ 信頼関係の構築:乗組員の状態に常に目を配り、小さな変化も見逃さないことが信頼を築きます。  

・心理的安全性の確保:どの乗組員も安心して意見を述べられる環境を作ることで、チームの結束力が強まります。  

  ・公平な対応:すべての乗組員が平等に扱われていると感じることが、リーダーへの信頼につながります。  

Hi-Hi型リーダーシップを目指すために  

1. チームの目標達成を導く(P機能)

船長は航路を定め、船の速度や方角を細かく調整します。これと同様に、リーダーは具体的な計画を立て、目標達成に向けた進行状況を確認しながら必要な修正を行いましょう。特に目標がチーム全員にとって明確であれば、乗組員は迷うことなく行動できます。  

2. チームの連携を深める(M機能)

乗組員同士が意思疎通できるよう、定期的なミーティングやカジュアルな交流の場を設けることが効果的です。船長が日誌を共有し、全員が状況を把握できるようにするようなイメージです。

3. 柔軟性を持つ(PとMの統合) 

嵐や予想外のトラブルに遭遇しても、パニックに陥らず冷静に指揮をとることが求められます。例えば、厳しい状況下でも乗組員を安心させる言葉をかけつつ、具体的な次の行動を示すことで、チーム全体を一つにまとめます。  

現代の職場でPM理論をどう活用するか 

現代の職場環境は大きく変化しています。リモートワークが主流になり、多様性が重視される中で、PM理論を適用したリーダーシップが求められています。  

1. オンライン環境  

船長が無線で船内と連絡を取り合うように、オンラインではタスク管理ツールを活用しつつ、定期的なミーティングで乗組員の状態を確認することが重要です。  

2. 多様性の尊重  

異なる背景を持つ乗組員がいる中で、M機能を発揮して全員が活躍できる環境を作り、共通の目的地(目標)を設定して全員で進む一体感を作り出しましょう。  

3. 信頼を築く  

船が嵐の中にあっても、冷静で頼れる船長がいる船は乗組員の信頼を集めます。同様に、リーダー自身が模範となり、信頼を築くことがチームを強化します。

まとめ  

PM理論のHi-Hi型リーダーシップは、P機能(目標達成)とM機能(チーム維持)の両方を高めることで、現代の職場環境でも効果を発揮します。広大な海を進む船長のように、目的地(目標)を見据えつつ、乗組員(チームメンバー)を支えながら一体となって航海を進めましょう。あなたもぜひ、Hi-Hi型のリーダーシップを実践し、チームを成功へと導く船長になってください!

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