コラム

Column

【Youtube連動コラム#1】EQってなに?

コラム一覧>EQってなに?

EQってなに?

EQ(Emotional Intelligence Quotient)は、感情的知性を測る指標です。直訳すると「感情的知性の尺度」となります。英語圏では一般的にEI(Emotional Intelligence)と呼ばれますが、日本ではEQという呼び方が広く浸透しています。

このコラムは、株式会社IDEASS(イデアス)最上雄太監修するYoutubeチャンネル ライオン博士のリーダーシップアカデミー『EQってなに?』と連動しています。このコラムの内容を5分でわかりやすく解説していますので、よろしければぜひご覧ください。

【5分でわかる!】アニメ|リーダーが備えるべき感情的な知性「EQってなに」

IQとEQの違い

EQという概念は、2000年を迎える頃から注目されるようになった比較的新しい概念です。人の知性、つまり頭の賢さの水準を示す指数としてよく知られているのはIQ(Intelligence Quotient)です。IQは、論理的思考能力、空間認識能力、計画能力などを測定するものです。ビジネスの世界では、長らくIQが高い人ほど仕事ができると考えられてきました。つまり、仕事のできるリーダーはIQが高いという見方が一般的だったのです。

しかし、この常識は1998年に経営学の専門誌「ハーバード・ビジネスレビュー」に掲載された論文によって覆されました。この論文は、心理学博士のダニエル・ゴールマンによる「What makes a leader?(何がリーダーたらしめるのか?)」というものです。ゴールマンは、この論文の中で、仕事で成果をあげるリーダーの特徴はIQの高さではなく、EQの豊かさにあると主張しました。彼は次のように述べています。

「IQやテクニカルスキルも重要だが、感情的知性(EQ)がリーダーシップの必須条件である」

出典:Goleman, D. (1998). What makes a leader?. Harvard Business Review.

EQの重要性

ゴールマンはさらに、「リーダーシップの必須条件であるEQがなければ、世界最高の訓練を受け、鋭い分析力を持ち、賢いアイデアを無限に持っていても、偉大なリーダーにはなれない」と力説しました。つまり、リーダーシップに必要なものはIQではなくEQだというゴールマンの明快な主張は、ビジネスの世界に大きな影響を与えました。日本でも、1996年にゴールマンの著書『EQ: こころの知能指数』が出版され、EQという言葉が急速に広まりました。

EQの定義

EQという概念を初めて提唱したのはゴールマンではなく、1990年にジョン・D・メイヤーとピーター・サロベイという二人の心理学教授でした。彼らはEQを次のように定義しました。

「感情的知性(EQ)とは、自分や他人の感情を正確に察知し、理解し、管理する能力のこと。これは、単に感情に対する敏感さだけでなく、感情が人間関係や意思決定に与える影響を理解し、適切に対処する力を含む」

出典:Salovey, P. and Mayer, J.D. (1990), “Emotional intelligence”, Imagination, Cognition and Personality, Vol. 9 No. 3, pp. 185-211。

EQの役割

EQが果たす役割を理解することは、リーダーシップを発揮する上で非常に重要です。例えるならば、EQは人間関係を巧みに生き抜くための「コンパス」のようなものです。自分や他人の感情を理解し、正しい方向に進むためのガイドとなります。この「コンパス」を認め、うまく活用することで、リーダーとして正しい判断を下し、感情に流されず冷静に行動し、部下やチームメンバーとの良好な関係を築くことができるようになります。

EQを高める方法

では、どのようにすればEQを高めることができるのでしょうか?以下にいくつかの方法を紹介します。

自己認識を高める

まず、自分自身の感情に気づくことが重要です。日々の生活や仕事の中で、自分がどのような感情を抱いているかを意識的に振り返る習慣を持つことが大切です。感情の起伏に気づき、それを適切に管理することで、冷静な判断ができるようになります。

共感力を養う

次に、他人の感情を理解することもEQを高めるために欠かせません。他人が何を感じているのか、どのような状況にいるのかを敏感に察知し、その感情に共感する力を養うことが求められます。共感力を高めることで、他人との信頼関係を築きやすくなります。

感情のコントロール

自分や他人の感情を理解した上で、それを適切にコントロールすることがEQの核心です。感情的な状況に直面したときでも、冷静さを保ち、適切な行動を取ることが重要です。感情に振り回されず、状況を冷静に見つめ、最善の判断を下すためのスキルを磨きましょう。

EQとリーダーシップ

リーダーシップにおいて、EQの重要性はますます増しています。高いEQを持つリーダーは、部下やチームメンバーとのコミュニケーションが円滑であり、信頼関係を築くことができるため、組織全体のパフォーマンスを向上させることができます。EQを高めるための努力を怠らず、自身のリーダーシップスタイルを磨き続けることが、成功するリーダーへの道を開く鍵となります。

まとめ

EQ(感情的知性)は、リーダーシップを発揮するための必須条件です。リーダーが備えるべき「コンパス」として、自分や他人の感情を理解し、適切に管理する力を持つことが求められます。EQを高めることで、部下やチームメンバーとの信頼関係を築き、組織全体のパフォーマンスを向上させることができます。日々の努力を積み重ね、自身のEQを磨き続けることで、力強いリーダーシップを発揮しましょう。

このような課題は
ありませんか?

  • リーダーシップを発揮できるようなマインドを醸成したい
  • 部下とのコミュニケーションを適切にし、チームのパフォーマンスを最大化したい
  • 根本的な考え方や意識を変え、ハラスメントを減らしたい
  • 個人のスキルは高いが、マネジメントは上手くいかない
  • 主体的に課題を見つけ、対策に取り組む組織を創りたい
  • マネジメント研修を受けても、組織や人が変わらない

これらの課題を
放置していると・・・

  • 次世代リーダー候補は
    個人のスキルは高いが、
    ネジメントとしては1年目

  • 根本的な考え方や意識を変えられず、部下とのコミュニケーションが上手くいかない

  • 心理的安全性が低く、
    コミュニケーションミスや
    トラブルが多発

  • チームはバラバラになり、
    働きやすい雰囲気とは
    遥かに遠い

次世代リーダー候補のマネジメント力向上に向けた
EQリーダーシップ開発研修
組織や人が主体的に動くようになる
身に付くまで、弊社コンサルタントが伴走支援!

IDEASS(イデアス)のサービスに興味がありますか?
お客様の課題やご要望に応じて、カスタマイズいたしますので、
お気軽にご相談ください。