Vol.22 モノローグを知ったことでダイアローグを理解する

 このnoteは、シェアド・リーダーシップのトレーニング・コース共同開発パートナーである有限会社システムアンドコントロール社(SM&C)の野村代表と、SNSにて、シェアド・リーダーシップに関して、普段着の会話をしている内容の続きです。

 なお、最上雄太Ph.D.と野村さんのプロフィールは、6月に続き9月開催決定「変化を導くリーダー開発6Days」を参照ください。野村さんのメルマガはこちらから購読できます。

第21回目の往復書簡は、前回の内容(Vol.21 ダイアローグを通じて人は学ぶ)の続きです。現在進行中の6Daysに関して、野村さんの語りに最上が応答します。

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(以下最上の語り)

(前回の野村さんの語り)次に、「自分の世界ではないところで決定する」ようになってきた気がします。自分の世界線とはちがうところをさらっと受け入れるようになってきているように思います。お互い、経験を積んで、自分の世界とそれ以外を知った、ということかもです。

 

緊張感のある関係性

 おそらくですが、同じような感覚があります。ダイアローグは、相手に合わせるという側面も重要ですが、相手との違いを認識する側面も重要です。ダイアローグは、仲良しになることでもなく、相手と馴れ合うことでもありません。相手と自分の個性の違いを認識し、それを受け入れ、自分が自分であるから相手も相手であると承認する認識の仕方であり、接し方(行為)であり、つまりは関係性なのです。
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 ややこしいことを書いてしまったかもしれませんが(笑)

 私は野村さんと20年前から似たようなことをやってきましたが、どこかで講師として張り合っていた?ような(お互い負けず嫌い)であったかもしれないです。しかし、ここ10年、直近の5年、もっと言えばコロナの2年、これまでの当たり前のことがうまくいかなくなり、全てを考え直す必要に迫られました。

 
 私は、この期間、死に物狂いで博士になることを目指し、野村さんは事業開発の(できないとかそれ以前の)経験をたくさんしてきました。
 
 結果的に、私は博士という立場になり。ひさびさに、野村さんに連絡だけはしておくか、というつもりでメッセージしたところ、誰よりも驚き、誰よりも最初に認めてくれました。

 研究の話をしたところ、それって、いままで私たちがやってきたことじゃん。ということになり、立場は違えど、見ている先は一緒かなと思えるようになりました。

 それ以来、私とは到底同じとは言えない異質の考え方や行動様式を持ち、EQ結果を根拠に、だからマスクをしないと公言するような(笑)違いを認めて、お互いに「言いたいことを言う」ようになったのです。ある面では、緊張感のある関係でもあります。
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(以下野村さんの応答)

モノローグを知ったことで、ダイアローグを理解する


(ダイアローグとは、関係性なのですに対する応答)異なるものの見方を他人事にしない、ということから、相手を理解しようと試みつつも、同一ではないという差異を感じるということでしょう。無関心、他人事ではないが、意見の一致は必要がない、と、思える「関係性」を構築できれば良い、ということですね。

(最上の語り)私は野村さんと20年前から似たようなことをやってきましたが、どこかで講師として張り合っていた?ような(お互い負けず嫌い)であったかもしれないです。

 それはそれで健全なことの一つだと思います。張り合うことで、世界を少しずつ切り開いてきたわけです。

 そして、3月に、突然、ああ、【同じ事を扱っていたのだ】、ということになりました。私にしてみれば、ある会社で全く仕事が進まず・・・やっと探し当てた悪の根源、「虚、void」(当時は、他人事、無関心を、そう呼んでいた)が、モノローグ(一方的、他人事、無関心)という現象だ、と。

 そして、最上さんは、そこからリーダーシップが芽生えるプロセスまで、発見されていたわけです。そこからここまで、速かったですね。
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 さて、ダイアローグについて。私のモノローグ組織を観察したことからすると、報告、連絡、相談、おしゃべり、馴れ合い、そういうコミュニケーション【方法】の違いではなく、相手に関心を持ち、今まで気付いていない、自分と、相手に気付くという【プロセス】だと思います。

 そして、組織の問題以前に、そもそも個人の関係性の問題です。

 経験したくはなかったのですが、モノローグを知ったことで、ダイアローグを理解することができました。双方向、自分事、関心を持つ。それを前提として対話を続ける。たったそれだけのことではありますが、自分自身で、それが欠落しているということに気付くのは、なかなか厄介だな、と、思いました。誰もがモノローグなんですけどね。
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 この後も、現在進行中6Daysについてダイアローグが継続します。次回をお楽しみに!





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