200812230837000一言で言うと、心温まる映画。



以前見た映画で予告編を見たときから、これは絶対観たいと思っていた。



字幕版だったが、台詞がすごく少ないので、吹き替え版でもそう変わらなかったかも。
でも、吹き換え版は冬休み中?の子供で混雑していた。

字幕版は?というと、
昨日行った映画館(大手チェーン系)は、なんと4人!しかいなかった。(私と妻含め)
前後を意識することなく、家でテレビを観るがごとく鑑賞できた。



さて、内容は、(以降は既に見た人、見るつもりの無い人向け)



監督のアンドリュー・スタントンが
『言葉の力を頼らずに、ストーリーを伝えたかった』とあるように、
全て観ている人の感性や想像力を信頼して作られていることに感心した。



よくもあそこまで、といえるほど、
余計な脚色や、説明はない。
これなら、子供から大人まで、同じように楽しめる。



それぞれの価値観や、関心にあわせて、
色々なことを感じ取ることができる映画である。



私がこの映画から感じたメタファーは



◆原点回帰
人は過ちを経験して土に戻る。
過度な機械文明への依存は、人間としての機能や感性を失わせる。
結果失うものは多い。
健康。人とのつながり。環境。そして地球。
高度な発達は、破壊を呼び、そして、何も無くなる。
その後、小さな可能性(植物)で目を覚ます。



◆コントラスト・フレーム (反面教師)
機械から離れることを決意した人間。と、
指令を越え、思いやりを獲得したロボット。
全てを機械に依存し、人間としての機能を退化させた醜い人間の姿。
これは、現在の「便利すぎる世の中」への警鐘か。
結果として、便利なモニターが見える全てとなり、目の前にあるプールを見逃す。
インターネット・通信社会への警告とも受け取れる。



かたや、そんな人間よりも一途で、感情的なロボット(WALL・E)
よく働き、規則正しい生活を行う。几帳面な側面を持つ。
単なる機械と違うところは、夢や憧れを持つところ。
それは些細な夢だが、本人(WALL・E)にとってはとても大切なこと



いつか誰かと手をつなぐこと

EVEが現れたとき、指令である「片付け」を越えて、
夢の実現に向けて動く様子は、
夢=価値観の存在を感じさせる。
価値観は、能力や行動に影響を与えるアイデンティティ。



◆自分の足で立ち上がる
艦長が最後に、AUTOの暴走を止めるべく、自分の足で立ち上がる。
ごく当たり前のことだが、
それを700年間も怠ってきた。
立ち上がる艦長の姿を見て、人間達は喝采する。
そして、自分達も立ち上がらなければ、と決意する。
何かに頼ると、当たり前のことができなくなる。
気がつくと、人として大切なものを失う可能性がある。

◆欠陥は個性
欠陥のあるロボット(リジェクト・ロボット)は、修正工場に送られ、更生される。
ロボットは、指令を守り、規則正しく動くことがことが唯一の存在価値。
そこから外れることは許されない。
ロボットは、欠陥をなかなか修正することはできない。(勝手に開く傘ロボットとか)
しかし、それらリジェクト・ロボットが、希望をつなぐ植物やWALL・Eを助けることになる。
指令を守るたけのロボットだったら、その結末は迎えられなかっただろう。
WALL・EやEVEもしかり。

欠陥があってもよい。
全てのものには意味がある。
予定調和は存在しない。

◆光・緑・土
いま身の回りに当然あって、無くては困るもの。
光・緑・土。
これらが、とても大切なものであることを、深いレベルで感じ取ることができる。
EVEの体に浮き上がる緑のマークはとて印象的。
土の意味をAUTOに聴く艦長、土は「地面」と応えるAUTO
人の希望を創り、再生を意味する1つの緑。かけがえの無い存在。
パネルを開き、気持ちよく光のチャージを受けるWALL・E。光があれば次の日活動できる。

◆遊びごころ
WALL・Eは、ごみ集めをしながら、宝物を探している。
ライター・ルービックキューブ・電球
どんな風に使うかわからないが、持っているとワクワクする自分だけの宝物。
自分が探し出した、自分にとって大切なもの。
EVEを喜ばせるため、宝物を見せていた様子がとても印象的。

◆最後に残った生き物
WALL・Eの友達、ゴキブリくん。
つぶされても復活する。
他の生き物が全ていなくなっても、生きている。生命力の象徴か?



◆完璧なストーリー
こうなるべき、という落としどころにきれいに収まるストーリー。
どこにも不思議が無い。モヤモヤ感を残さない。
さすがハリウッド映画!といえる。ブラボー



ふりかえればもっとありそうだが、
今日はこんなところで。


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