私たちの『モノの捉えかた』は、感情に大きな影響を受けています。あなたにもこんなケースはないでしょうか。

たとえば、自分があまり好きではない人からメールを受け取った時、「自分にとって好ましい文面ではないだろう」と読む前に感じてしまい、実際にメールを読む時も否定的な目で読み進めてしまう。

たとえば、自分にとって非常に喜ばしい出来事が起きた時は、抑えようとしても勝手に気分が高揚し、その時に大切な判断が求められる場面が来ても「きっと大丈夫だろう」という気持ちから厳密さを欠いた判断をしてしまい、大きな失敗を招いてしまった。

このようなケースから、私たちの感情は、自分の予想を超えた部分で、自分の『モノの捉えかた』を自在に操っていることがわかります。

一度湧き上がってしまった強い感情を抑え込み、それをコントロールするのは、現実的に考えれば非常に難しい作業と言えます。ビジネスの場でも、望ましくない強い感情が起こることは日常茶飯事でしょう。そうした時、自らが抱える強い感情と上手につきあうための最善の方法は「強い感情を感じた時は、できる限り重大な判断や行動を避ける」。これが最も簡単で効果的な方法です。

感情は無意識に自分の『モノの捉え方』を操っている

感情は無意識に自分の『モノの捉え方』を操っている

これを行うにはまず、前回のコラムで書いたように、感情のメーターの監視を怠らないことが必要です。そして、感情のメーターが限界に達するような場面に出くわしたら、余計なことは一切考えずに、次のようにしてみましょう。一見すると単純なことですが、これはとても大切なことです。

  • ゆっくりと深呼吸する
  • 一度席を外す
  • 一晩寝て、冷却期間を置く

これらによって「望ましくない強い感情」から遠ざかることができたら、すぐに直面する問題の解決方法を考えるのではなく、いまの自分に求められる「望ましい感情」は何かを考えてみてください。そうすることで、その時に抱えている問題が以前とは全く違うものに見えはじめるはずです。

そして、「望ましい感情」から生まれる新しい『モノの捉えかた』が、問題解決を大いに助けてくれることでしょう。

次回から、いよいよ感情の世界から認識の世界の探求に移りましょう。まず人間の知覚の不思議についてお話したいと思います。

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<ポイント>
セルフコンセプトのポイント(18)感情は私たちの『モノの捉え方』を裏から操っていて、それを避けることはできない!
セルフコンセプトのポイント(19)「望ましくない強い感情」には立ち向かわずに、「時間を置く」のが賢者の戦略

本記事は、最上雄太著 『セルフコンセプト』(2012)の内容を当コラム向けに新たに加筆・修正を行っています。当記事および最上雄太著 『セルフコンセプト』(2012)の無断複写(コピー)は著作権での例外を除き禁じられています

 


 

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