マネジメント(Management)とは、どのような意味でしょう?と聞かれたら、どのようにお考えになるでしょうか?

マネジメントというと、管理職という「組織上の役割」によって、管理職が行う役割行動、すなわち管理すること(Control)であると考える方が多いのではないでしょうか。

マネジメントを「管理」と表現するのはもちろん間違いではないのですが、私は「管理はマネジメントの一部である」と表現するほうが、言葉の意味として正しいと考えています。もしも、Management = Control であったとしたら、Management の独立した意味は存在しないことになってしまうからです。

マネジメントについて、現在私が行っている研修やセミナーの場では次のような定義を使っています。

「マネジメントとは、組織目標達成に向けて、自分がやるべきことをやり遂げること」

なんて単純な定義だ、と感じられるかもしれません。しかし、マネジメントの意味を端的に表現しようと検討を続けてきた結果、この表現に行き着いたわけです。

最上雄太の考えるマネジメントの定義

最上雄太の考えるマネジメントの定義

Manageを英英辞典で調べると、「Do something difficult. Deal with problems.」と解説してあるのをご存じでしょうか? 直訳すれば、前者は「困難を何とかする」、後者は「困難(問題)に対処する」となります。

確かにManageを単純に「管理」と訳してしまうと、何となく機械的であり、無機質かつ冷たいイメージがつきまといます。Manageにそのような管理的側面があることについて異論はありませんが、その本質的な意味はもっと幅広く、奥行きを持っており、とても人間的なものなのです。

そこから考えていくと、ロジカルシンキング、意思決定、戦略構築、コミュニケーション、リーダーシップなど、マネジメントが包含するあらゆる行動は、全て共通して「組織目標達成」に必要とされるふるまいであり、それら一つひとつはマネジメントの目的ではなく、目標達成のための手段であると考えることができます。

そうすれば、マネジメントに関して一本の道が通り、マネジメントの全体像が容易に理解できるのではないでしょうか。

次回は、本を読んだり知識を得るだけではマネジメントが体得できないのはなぜか?についてお話を進めて行きます。

 

<ポイント>
セルフコンセプトのポイント(7)マネジメントは管理ではない
セルフコンセプトのポイント(8)マネジメントとは 組織目標達成に向けて 自分がやるべきことを やり遂げることと理解する
セルフコンセプトのポイント(9)マネジメントには 目的と手段がある

 

本記事は、最上雄太著 『セルフコンセプト』(2012)の内容を当コラム向けに新たに加筆・修正を行っています。当記事および最上雄太著 『セルフコンセプト』(2012)の無断複写(コピー)は著作権での例外を除き禁じられています

 


 

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