第1回で紹介した3つのアプローチは、「私らしさ」を深く見つめていくふるまいのルーチン(繰り返しのパターン)を持っています。

「私らしさ」を深く見つめていくふるまいのルーチンとは

まず、自分の知覚のメカニズムを知ることによって、自己の感性を磨き鋭敏な感覚を身に付けること。
そして、そのような感覚的な土台を基礎として、自分が心から手に入れたいと思う目的意識(未来に対する感覚的なイメージ)を明確にすること。鋭敏な感覚と目的意識を備えた上で、自分が手に入れたいと思う目的にむけて挑戦したり、自らを高めていくために、自分が関わる出来事や経験を顧みる(ふりかえる)ことを繰り返していくことを日常化させていくことです。

こうしたふるまいのルーチン化を通して、常に「自分とは何か」と自らに問いかけながら、自分の足元を見つめていきます。このような習慣化(肉体化)によって、自分にとって望ましい「ふるまいの原理や原則」を生み出し、やがて、自分や周囲にとって望ましいワンランク上の仕事を可能にさせる確固たる意思や姿勢(ぶれない軸)をもたらします。

ここまでお読みになった方には、以下のことがご理解いただけると思います。セルフコンセプトを実践し、自分のふるまいとして定着させていくために最も大切なポイントとなるのは、これらを習慣化するまで続けることです。

セルフコンセプトを継続し、習慣化していくことで、あなたはいままで以上に自分の足元を見つめるようになります。そして、セルフコンセプトを継続しつづけることによってバージョンアップされていくであろう最新の『モノの捉えかた』こそ、自分らしくレベルアップしていくための力強いマインドとなります。

 

セルフコンセプトで影響の輪をまわそう

セルフコンセプトで影響の輪をまわそう

さらに、セルフコンセプトを継続していくことは、自分だけでなく、あなたの周りにいる人々の変化も促していきます。私らしさを獲得したあなた自身が変化の起点となることで、チームメンバーなど周囲の人たちにもポジティブな連鎖が広がり、あちこちでスパイラルアップが起こります。やがてそれは、チーム全体、組織全体のスパイラルアップへとつながっていきます。

このように、私を起点とした「個」と、組織やチームといった「全体」が絶妙なハーモニーを奏でながら成長して変化していくことが期待できることが、セルフコンセプトにより手に入るもの(メリット)の一つです。こうして、セルフコンセプトは、自分を起点にしながら、周囲を巻き込んだ複層的な変化を起こしていくという、きわめて動的かつ生成的なマネジメントプロセスにもつながるのです。

ここにたどり着いた時、「私らしいマネジメント」が持つ本当の価値、そして「マネジメント」が何であるかをあなたは知ることになるでしょう。

ところで、「私らしいマネジメントを目指す」ということは、普段のマネジメントの中で直面している問題、例えば、

  • うまくいかないことを誰かのせいにする
  • やらなかったり決断できなかったりすることに対して言い訳をする
  • 不安や心配から逃げたくなる甘えの気持ちが強い

など、誰もが陥りやすいこうした問題を自覚し、これに打ち克つために、「まず自分から」という絶対的な基準を持って、組織やチームの目標達成のため、自分ができることを最後まで諦めずにやり続けるということです。

これこそが、セルフコンセプトの黄金律とも言うべき絶対的な法則となります。

次回は、今回のコラムの後半でたくさん使われている、マネジメントという言葉の意味についてお話を進めて行きます。何気なく用いているマネジメントという概念を探求していきます。

 

<ポイント>
セルフコンセプトのポイント(4)セルフコンセプトとは、「私らしさ」を深く見つめていくふるまいのルーチン(繰り返しのパターン)を習慣化(肉体化)させていくこと。
セルフコンセプトのポイント(5)セルフコンセプトの大きなメリットの一つは、個(わたくし)と全体(組織・チーム)の繋がりをもった変化や成長を導くことができること。
セルフコンセプトのポイント(6)「まず自分から」という黄金律を守ることからはじめよう。

 

本記事は、最上雄太著 『セルフコンセプト』(2012)の内容を当コラム向けに新たに加筆・修正を行っています。当記事および最上雄太著 『セルフコンセプト』(2012)の無断複写(コピー)は著作権での例外を除き禁じられています

 


 

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