私は人材開発プロデューサーという仕事柄、数多くのビジネスパーソンとお話させていただく機会があります。
そのような機会では、いつも以下のような問題意識を聞きます。

  • やらなければならないことができず、ずっとそのままになっている
  • いつも自分だけ疲れているように感じる
  • チームメンバーが思うように育ってくれない
  • いつも自分だけがんばっているような気がする
  • 仕事が面白くない

このような問題意識の背景として、ほとんどの方が、異口同音に「仕事が忙しい」とおっしゃいます。だから「仕事に追われていつも一杯一杯なんです(余裕が無い)」「自分の思うように仕事ができていないことが不満です(仕事に振り回される)」と話されます。

このような状況から「仕事がうまくハンドリングできていない」という感覚を、極めて多くのビジネスパーソンの方々が持っていることが理解できます。しかしながら、このような状況であることを充分承知していても、うまくハンドリングするためにどうしたらよいかわからない状況を抜け出せないでいます。

このような、なんだかしっくりこない、モヤモヤした不完全なマインド(気持ちや認識)のままで、「よりよい仕事を実践し継続していく」ことができるでしょうか?

このような状況を改善する—すなわち、自分の仕事をしっかりとハンドリングする—ために、セルフコンセプトが必要と、私は考えます。

セルフコンセプト(Selfconcept)は、Self と Concept を組み合わせて作った私の造語です。セルフには「自分自身からはじめ る」、コンセプトには「『モノの捉えかた』を広げる」という意味を含ませています。セルフコンセプトを持つこと、正確には、セルフコンセプトを習慣化させていくことによって、仕事に関連する『モノの捉えかた』を建設的に、創造的に変えて行くことができるようになります。

そのために、以下3つのアプローチを継続していくことが大変有効であることが、10年以上人材開発に携わってきた私自身の経験や、過去に接してきた2000人以上のビジネスパーソンからのフィードバックによってわかってきました。

  1. 意思決定や問題解決の際の方向舵となる感性を研ぎ澄ます
  2. 自らが本当に手に入れたい目的を明確にし、行動と実践により学んでいく
  3. それらの経験を自らの成長と学習につなげていくために創造的なふりかえりを行う

セルフコンセプトとは、上記3つのアプローチを継続し、自分の普段のふるまいのルールにしていくことを意味します。セルフコンセプトは、キャッチフレーズ的なアイデア(言葉)を指すのではなく、継続的に自分自身をみつめていくための姿勢や考え方—「よりよい仕事を実践し継続していく」ために求められる仕事人としてのマネジメント・マインド—であることに特徴があります。

セルフコンセプト(マネジメント・マインド)を養成し習慣化することによって、自分や周囲にとって望ましいワンランク上の仕事ができるようになります。

 

次回は、今回ご紹介したセルフコンセプトによって何が得られるのか(メリット)、自分や周囲にいる人たちを巻き込んでどのような変化を引き起こすことができるのか、についてお話しを進めて行きます。

 

<ポイント>
セルフコンセプトのポイント(1)セルフコンセプトによって、仕事に関連する『モノの捉えかた』を建設的に、創造的に変えることができる
セルフコンセプトのポイント(2)セルコンセプトは、自分のふるまいのルールとして継続させ、習慣化させていくことが重要と心得よう
セルフコンセプトのポイント(3)セルフコンセプト=「よりよい仕事を実践し継続していく」ために求められる仕事人としてのマネジメント・マインド

 

本記事は、最上雄太著 『セルフコンセプト』(2012)の内容を当コラム向けに新たに加筆・修正を行っています。当記事および最上雄太著 『セルフコンセプト』(2012)の無断複写(コピー)は著作権での例外を除き禁じられています

 


 

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