人は五感で刺激をうけとり、個人特有の意味づけをしながら、自分としての個性的な認識の地図を作り上げます。人それぞれの現実の認識の地図があり、私が認識している地図と、他者が認識している地図は同一ではないのです。NLP(神経言語プログラミング)は、これを『地図(言語)は土地そのものではない』と表現し、人間の認識の基本的な前提と考えています。

『地図(言語)は土地そのものではない』という人間の認識の前提は、人であれば誰にでもあてはまることなのですが、人は自分がみている現実と他者の現実が同一ではないことを理屈でわかっても、うけいれにくいものかもしれません。しかし、「あの人はわかっていない」「なぜ私の言うことがわからない?」「私はこうだと思っていた」などといった他者とのコミュニケーションがうまくいかない原因の大部分が、『地図(言語)は土地そのものではない』という人間の認識の前提にかかわるものである可能性があるのです!

『地図(言語)は土地そのものではない』という人間の認識の前提は、NLP理論における根幹的な考え方です。NLPにおけるあらゆるスキル体系はこの考え方を基に形作られています。この前提を理解し、普段のコミュニケーションに取り入れることで、「効果的なコミュニケーション」を実現することができます。他者を理解するためにも、自分を理解するためにも、この前提の理解はとても効果を発揮します。

3つの方法への応用

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 セルフコンセプトアプローチ理論は、地図(言語)は土地そのものではない。という人間の認識の前提を、現実的な自分の足元をみつめるための「3つの方法」に応用しています。

  1. 思い込みをしていることを自覚する。<探検アプローチ>
  2. 鏡(他者)をうまく使って足元を見る。<鏡アプローチ>
  3. 発見された意味や価値を意味づける。<自省アプローチ>

「人は自分のことは自分でよくわからない」といわれますが、地図(言語)は土地そのものではないは同じことを説明しています。現実的な自分の足元をみつめるために重要な視点は、他者から見える自分と自分がそうだと思っている自分との差があることを理解しうけいれることなのです。