セルフコンセプト・アプローチの理論背景の中核にある、リーダーシップ理論について解説いたします。

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最上雄太のリーダーシップ研究における1つの結論は、リーダーシップという影響力を発揮するためには、自己認識(=いまの自分の現状を正しく認識・理解すること)が基点となっているということを明らかにしたことです。

この結論は、以下のような考え方を伴っています。

  1. リーダーシップ発揮の源泉として、自己認識というリーダー自身の能力特性が存在していること <リーダーシップの源泉>
  2. 自己認識という能力特性が、目標に向かっていくための力(モチベーション)や人とかかわりあう力(共感力)のベースとなり、部下であるフォロアーとの相互信頼関係を築くための前提となること。 <モチベーションと共感力>
  3. リーダーシップの発揮という結果的な現象に注視するのではなく、発揮するためのプロセスに注目する必要性 <リーダーシップ発揮プロセス>

このように、リーダーシップを発揮するために、「何をするか?(どんな行動?)」から考えるのではなく、まず自己認識(=いまの自分の現状を正しく認識・理解すること6)からスタートしていくという、リーダーシップ養成のための新しい1つの視点を明らかにしました。

自己認識という能力を高めていくことで、目標達成に対して力強さや推進力をもたらすと同時に、自分の仕事にかかわる人達との関係性 を保ちながら信頼関係の土台を築きつつ、そのリーダーの環境や状況で求められるリーダーシップを発揮することができるということを示しています。それは、 ステレオタイプな(型にはまった)リーダーシップではなく、私らしく、力強い、”ぶれない軸”をもった、すなわち「セルフコンセプト」を伴ったリーダー シップなのです。