最後に会ったのは、東横線某駅近くに新しいコンセプトの居酒屋を経営している代表。

ユニフォーム姿(割烹着?)で登場。



つい最近もお会いしたのだが、前回会ったとき、これまでと雰囲気がちょっと違うような感があった。

これまでは、どちらかというと「煌びやか」で、「センスフル」な姿、表情であったが、

前回お会いしたときは、表情が一変、少し固くこわばったような印象があった。



その原因は、彼から切り出された言葉で理由を知ることとなった。

ビジネスのスタイルを、これまでと一変したというのだ。



これまでのスタイルは、他人のためにやる、ビジネスプロデューサースタイル。

これからのスタイルは、自ら経営する、まさに経営者としてのスタイル。



前者のスタイルは、彼の気もちに「ものたりなさ・もどかしさ」をもたらしていた。

最終的には、自分の会社ではないということが、不完全燃焼を生んでいたのだ。

そこで、彼は気づいた。

「やっぱり自分でやらないとダメだ」と。



前者のスタイルは、リスクをとらない。その代わり、決定的なものを得られない。

それは「自分のもの」にはならないということ。

「自分の思い通り」にはできないということ。



今回、彼は後者をとることにより、

これまで取ったことのないようなリスクを抱えることになった。

これまで頭を下げたことがない人間が、自分のやりたいことをするために頭を下げるようになった。というのだ。

そのとき彼は気づいた。

「これまでの綺麗な洋服は捨てよう」そして、

「まる裸になって、全てを見てもらい、自分を評価してもらおう」と。



彼はパラダイムシフトを起こしたのだ。



今彼は、「心を鬼にしている」と言っている。

感じられるのは『覚悟』そして『決意』

つまり、そこから来る。彼の表情の変化だったのだ。

以前のような「きらめき」は、ここからは必要ないと彼は言う。

これからは自分のために、進んでいくだけだという決意がそこにはある。

今彼に一分の迷いも感じられない。



それは、「究極の自分勝手」な状態である。

自分本位で全てを考え始めている。

しかし、わがままな状態ではない。

その証拠に、

「今、他人のことが前より見えるのでは?」と聞くと、

「相手の立場に立つことができるようになった」と解答があった。



彼に起きた変化を、感情コンピテンス理論で説明すると、

自己認識を高めることによって、自己確信を導き、共感性が高まった。という状態である。

他者と関係性を保ちながら、自分を肯定する「主体的」な存在である。

結果として、おそらく以前よりまして、社会的な行動を取ることになるだろう。



覚悟がここまで人を変えるのだ。

つまり、覚悟とは、それほど深く、厳しいもの、である。並の気持ちではない。強い感情のエネルギーだ。

彼と話ができたことは、私にとって非常に有益だった。力をもらったような気がする。

彼の奮闘を祈りつつ、自分ももっと心を鍛えようと思った。



今日は凄い日だった。