質問 : 「まじめに受講しない」参加者にどんな対応をしたらよいですか?

「まじめに受講しない」参加者も複数のパターンが予想されます。今回は以下のような受講者を想定してお答えします。

  • 話の骨を折るような冗談を言う(それをやめない)
  • 講師の話に集中せず他の受講者に話かけて勝手に盛り上がる(それをやめない)
  • わるふざけを続ける(それをやめない)

そのような参加者の存在は、研修を和やかにさせるという側面もありますが、それが長く続くと、チーム全体や研修の場全体の雰囲気に「緩み」を蔓延させる可能性があります。講師として、最もケアしなければならないのは、研修の場全体の雰囲気です。「まじめに受講しない」参加者の影響により「緩み」の蔓延の兆しが見え、対処しなければならないと判断したとき、研修に参加している他の受講者の成熟度(大人かどうか)や、真剣度(取り組みの姿勢)も考慮して判断する必要がありますが、私は受講者全員に対して、次のことを大切にして対応しています。 

  • 【研修の目的と意義】

ここでの話し方のポイントは、「これら全てが講師である私の学びの重要な時間なのだ」という講師としてのマインドを最大限に引き上げながら、とはいえ、肩の力を抜いてリラックスした上で、時間をゆっくりかけて伝えることです。

この瞬間に、講師としての話し方・伝え方が試されているのです。  

「真剣に受講することはポジティブなことである」ということを伝えることは、真剣に受講しようとしている受講者を肯定する、支持的感覚を促進することになります。そして、研修の場全体の雰囲気に対する肯定感が、まじめに受講しない一部の参加者に対して、「真剣に受講することはポジティブなことである」という暗黙のメッセージを放ち、その行動を無意識に静めることにもなるのです。 

もちろん、まじめに受講しない参加者に対して、「まじめに受講しましょう」と直接注意をして言うことを聞いてくれるならば、このようなステップを踏む必要はありません。しかし、「本人としてはまじめに受講しているつもり」という場合もよくあるものです。そのような受講者に対して、頭ごなしに講師が注意をすると、通常は講師とその受講者の関係が険悪になり、その険悪な関係(緊張感や恐怖)が研修の場全体の雰囲気に波及することは講師として避けたいものです。 

そんな単純なことで効果があるのか?と思われるかもしれません。しかし、私の経験上、研修という場の目的や意義を守るためには、直接注意するよりも上記のような対応をすることが効果的であるということを数多くの経験から学びました。直接注意することは簡単な解決のように見えますが、「研修のじゃまをしないで欲しい」という講師のイライラの発散になってしまう場合も多いものです。講師にとっての最大の優先事項は、どんな時でも「研修という場の目的を守る」ことに尽きます。アクシデントが起きた時こそ、講師としての姿勢(実力)が問われます。 

今回の教訓:「講師は、講師は研修という場の目的を守る番人である」

 

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