マネジメントに必要な感性の3つめは『配慮』です。広辞苑で配慮は、心をくばること、心づかい。と書いてあります。配慮するという行動を引き出すためには、配慮するための感性が必要です。それは以下のような問いかけが日常的に求められます。

「自分のまわりにいる人、あるいは周囲が発するシグナルは何か?」

配慮するためには、インプット(シグナル)が必要になります。身の回りにある微細なインプットは自ら探しに行かない限り受け取ることはできません。つまり、配慮には周囲の状況を積極的に感じ取ろうとする意識、積極的な姿勢が求められるのです。巧みなコミュニケーションスキルを知っていて、それを使うための技量があったとしても、それを使う以前に周囲の状況インプットを敏感に感じ取ることができなければ、配慮としてのふるまいはできないのです。

配慮の反対は、辞書の意味とは異なりますが、『怠惰』です。これで配慮の意味も明確になるのではないでしょうか?配慮できない理由は「面倒くさい」「手間がかかる」「時間がない」といった自己都合が多いものです。つまり、自分や周囲に対する怠惰が、配慮を拒んでいると考えられます。配慮する感性とは、場の目的や人間関係のあるべき状況を見据えて、いま自分に求められている感覚は何か、いま求められている行動を阻む感覚は何かに目を向け、謙虚に感じ取ることです。それは「感覚に寄りそう」という素養です。

『決断』マネジメントに必要な感性1/3
『感謝』マネジメントに必要な感性2/3

感性を磨くについてはこちら(Webbook第2章「感性を磨く」)