質問 : 回答に困る「答えにくい質問」をうけた時、どうしたらよいでしょうか?

一言で「答えにくい」と言っても、数種類パターンが考えられますね・・今回は、『質問されたことについての知識や経験がない場合』に絞ってお答えします。

以下の2つの返答パターンのうち、あなたなら最初にまずどちらを選択しますか?

  1. 「質問いただきましてありがとうございます・・・これは私の意見ですが(意見を述べる)」
  2. 「質問いただきましてありがとうございます・・・あなたならどう考えますか?(質問する)」

私なら、まず1.を選択します。

質問に対しては、講師としてなんらかの応答をすることががまず優先事項だと思うのです。しかし、1.を選ぶというこれまで人に教えたことの無い秘密のポイントは、これは私の意見ですが という言葉を付け加えることです。一見「そんなこと?」と感じるかもしれません。しかし、この一言がとても大事なのです。『質問されたことについての知識や経験がない場合』自分の意見や予想でまず答えるわけですが、それをまるで「正確な答え」のように答えることは質問者に対して誠実でないし、もっと簡単に言えば、絶対ばれちゃうんです。

一方、2.あなたならどう考えますか?は、コーチングみたいで相手に考えを促すような効果的な質問のように見えますね。何よりも講師として「答えにくい質問」をサッとかわすことができて使えそうに見えますが、「わからないから、質問しているんです!」などとその質問者から強い返しを受ける可能性もあります。他の受講者も、その講師の一連の対応を見てがっかりすることでしょう。

つまり、これは私の意見ですがを頭につけることによって、私の意見なので合ってないかもしれない。違う答えもあるはずだ。というニュアンスが伝わります。そう考えれば、意見を述べるときにリラックスすることもできるんです。ただしリラックスしすぎて長くならないようにしましょう(笑)

まず、1.これは私の意見ですがで謙虚に私の意見を話し、その上で2.あなたならどう考えますか?という流れをつくることによって次のようなメリットを生み出します。

講師も「自分の意見を言っている」というスタンスを取っているのですから、受講者にとっても、意見や発言はより自由なものになります。ここから他の受講者も巻き込みつつ教室全体でディスカッションを行うような雰囲気に持っていくことが自然にできます。そうすることにより、ある受講者からの質問をきっかけに学びの場が盛り上がり、何より学びの質が高まります。その場で起きる受講者同士の意見交換で質問が解決したこともこれまで数多く経験してきました。

この一言、お得だと思いませんか? オススメの一言です。

今回の教訓:「講師は、正確な答えを語るべき(講師は何でも知っている)」という先入観を捨てよう!

 

 これまでの記事はこちら → 全部話します!講師Q&A


講師Q&Aへの「質問事例」をお待ちいたしております!
→当ページコメント欄、または、問い合わせフォームからお願いします

※いただいたご質問のコラム記事としての掲載は、執筆責任者の最上雄太が判断します。