最近「直感」というキーワードが気になっており、amazonでそのままの本を購入した。

『脳は直感している-直感力を鍛える7つの方法』 佐々木正悟

なかなか。面白い。
薄い新書だが、面白いトピックが沢山ある。



直感の3つの法則



1)直感は「その時その場でその人に」発揮される
2)直感は「非言語的なメッセージ」である。
3)経験を積めば積むほど、直観力は増大する。

2)について、
つまり理屈ではない。ということである。

それについて、最近マッチするエピソード2件。

①星野監督
オリンピック野球、最終台湾戦。無死満塁時のスクイズの指示が大絶賛を呼んでいる。
阪神の優勝も経験した、盟友田淵ヘッドコーチは、
試合後に、あのときの判断について話しをする中で、
「(判断するときに)神が降りてきた」と星野監督が語っていたと話す。
阪神時代でも、あのケースであの判断をしたことはなかったという。
星野監督も後のインタビューで、
「野球のセオリーに倣えば、絶対に選ばない選択であった」と語る。
ロジックでは導くことのできない、まさしく神がかりな判断。



②サッカー岡田監督
サッカー代表監督を引き受けるときの判断。
急な就任要請に対して、
「考えれば考えるほど、引き受けられないと思った」
しかし、
「やると決めたのは理屈ではない。周りを見たら登った山だったけど、ちょっと横を見たら、断崖絶壁で、これにチャレンジしなきゃいけないという気持ちがわいてきた」と引き受けた心境を語る。



自分にとって、リスクを伴う重大な判断をするとき、
最終的には、ロジックではなく、自分を信じられるかどうか、その重さ。にかかっている。
その指針となるのが、理屈を越えた直感。
言葉にはならないが、確かにある自分へのメッセージを受け取ることができるかどうか。
それが分かれ道となる。



直感=思い込みに等しい。

なぜなら、直感は、その人の経験に基づく総合的な判断であると考えられるからである。
直感を非分析的な下等な判断と揶揄する人もいるかもしれないが、
世の中で起こること全てが方程式で解決するわけではない。

ましてや、その状況、その場で判断を求められるときに、
必要なのは、計算する<紙>ではなく、自らの内なる<神>なのかもしれない。



そんなことを考えることのできる。
薄いけど、熱い本だった。