昨晩、あるテレビにて
ピアニストの辻井伸行氏に関連する話題を扱っていた。

辻井伸行氏は、1988年生まれの全盲のピアニスト。
昨年アメリカで開催されたヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで日本人としてはじめて優勝した。

彼が11歳のとき、
日本(だと思う)の全国大会に出場し、
優勝を飾ったときのインタビューのコメントに驚いた。

「1位(優勝)を目指して、どんな努力をしてきたのですか?」

というインタビュアーの問いに

「僕は、優勝を目指したのではなく、聴いてくれている人たちを、"!うっとりさせる演奏"をしたいと思ってがんばってきたんです」

彼の目指す結果は、"うっとりさせる演奏"

優勝を目指す(他者との比較)よりも明確で
結果をうけとったその時の状態や状況がよくわかる。

彼としては、、"うっとりさせる演奏" という言葉の中に
それを実現させるために必要な求められるレベルや必要な練習が全て込められているに違いない。

目的に向かっていくための、かなり明確な指針であり、モチベーションが込められている言葉。

このことを書いていたら2つのことを思い出した。

1つは
イチローも、小学校の卒業文集に「僕の夢」というテーマで書いた内容。

一流の野球選手になって、その暁にはお世話になった人たちを"球場に招待して、喜んでもらう"。

そのためにドラフトで指名される球団や、そこに至るまでの自分の努力を、すでに体験したかのように書いてあったという。

2つめは
陸上100mの世界記録保持者ウサインボルトの言葉。

彼は金メダルが目標ではなく、"伝説になること"が目標だと話す。

彼の頭の中には、現代という時間を越えた未来の人類が、彼(ボルト)のことを、世界最速の人間として語っていることを想像していることだろう。

目標は具体的であることは求められることであるが
その場面を自分でイメージできていることが、実現するための推進力(モチベーション)として大切である。

そして、その目標に酔うことなく、いまとこれからに必要な血の滲むような努力に対してコミットすることも。