人は感情的になり、カッとなって「ある判断」を行うと、冷静になった後でも前例としての「ある判断」に従ってしまう。

こんな興味深い説が、ハーバードビジネスレビュー2010年8月号の記事にありました。

[デューク大学フュークア・スクール・オブ・ビジネス教授 ダン・エリアリー氏]

社会心理学にある「認知不協和理論」は以下のような説を主張しています。

『ある状況に直面した時、我々は過去の行動の中から、その行動を決定した時、感情的であったかどうかにかかわらず、前例となる事例を探す。したがって、冷静さを取り戻した後でさえ、失敗を繰り返す』

これを、EQ理論的な見地で検証すると。

ある感情状態 ⇒ 行動 であるので

前例となる行動事例を探しているのではなく、人は前例がある事例と同じような状況になったときに、その時と同じ感情状態(State)を頭の中で再現し、結果として無意識に同じ行動を引きだしてしまう。のではないかと考えています。

「認知不協和理論」であっても「EQ理論」であっても、

結果的には同じ行動をして、失敗を繰り返すこともある。ということになりますが。

この論文の中では、そのような感情的判断の害(同じことを繰り返してしまう)ことを排除するために、以下のようなことを推奨すると言っています。

(1)深呼吸する

(2)10から1まで数える

(3)ほとぼりが冷めるまで待つ

(4)一晩考える

そんなことか?

と思われるかもしれませんが、感情を扱う場合には、そんな単純ことがやはり有効だと思います。

誰でも、望ましくないある感情をコントロールしたいと、考えるものですが、

それをその場で、あっと言う間に解消する方法はありません。(私が知る範囲ですが)

それは感情の特別の機能であり、人間が感情を備えている理由にもなります。

そんなわがままな感情をうまく理解して、つきあっていくことが肝心です。