スキーモーグルの上村愛子は、ワールドカップ怒涛の4連勝を果たし、
種目別年間優勝を勝ち取った。



今週の月曜日、報道ステーションに出演している姿を見たが、
落ち着いた雰囲気と、おごらない謙虚さに非常に好感を持った。



現在、彼女はスキーのことしか頭にないという。



いままでにない集中力とスキーへの情熱が、彼女の成功を支えていることは間違いないが、
大躍進の原動力として、
2007年シーズンからコーチとして就いた、
ソルトレイク五輪金メダリストの、ヤンネ・ラハテラの影響は大きい。



世界一といわれる圧倒的な滑りの技術を持つ、ヤンネの指導を受け、
2006年までの必殺技「コークスクリュー720」を封印し、
高度な滑走技術にに挑戦した。



インタビューする、古館伊知郎も
「よく、勝ちパターンを捨ててまで取り組むことができましたね!」
と感嘆の声を上げていた。



勝つためには、ひとつの成功を捨てなければならないことがある。



いま彼女は、練習日記をつけているという。
若いときもつけていたらしいが、いまの日記の内容は以前とは少し違うとか。
現在は、技術面や精神面で、「克服した内容」を、細かく書いているらしい。
それを後でふりかえることにより、そのときの身体感覚をよみがえらせることができ、
同じ障害を繰り返し克服したような心境になるのだそうだ。



いまでは、書いている内容がポジティブな内容ばかりなので、
読み返すたびに元気になる。とのこと。



その結果、人に対して云々と書くことが(考えること自体が)なくなった。と話す。
まさに自分に集中し、自責の中で生きる強さがそこにあると感じた。



人は集中することにより、他者の目が気にならなくなる。

技術的な成長は、人間的な成長を伴うものでなければならない。
技術(スキル)は、人を巧みにするが、本質的な部分を伴わなければ、薄いメッキのようにすぐにはがれ、そして元に戻る。