NLPは目標志向心理学などと呼ばれる程、未来に関心のある心理スキルである。
実際にどのように扱われているかというと、



過去のわずらわしい出来事は、できる限り軽く、もしくは書き換える。

いまの私にとって、望ましくない状態もまた、過去のよい体験や将来の目標(あるべき姿)を再現させることによって、軽減または意識・認識から遠ざける。



全てがそうではないかもしれないが、NLPの有名といわれる書籍をみても、
それに近い記載があることにいまさらながら驚く。



確かに、目標達成を重視するならば、未来や目標に重点を置くことは自然なのかもしれないが、いまの自分の状態(自分の足元)について、未来ほど重要視していない、むしろ軽視していることに「危なさ」を感じる。



NLPも本来的には、<現在の状態>と<目標の状態>の差異に対して、なんらかのリソース(スキル)を使うというものである。
しかしながら、実情は、<現在の状態>はわかっているという暗黙の前提のもとで、<目標の状態>への偏りがある。



そこで何が起きるかというと、
<目標の状態>への意識過多で、<現在の状態>を見誤るという現象が起きる。

例えば、将来社長を目指すという目標を持っている人が、いまも社長のような認識や気持ちでふるまってしまい、ひんしゅくを買う。のような現象。(極端な例だが)



願えば叶う、思い込めば実現する。的な心理学の応用を説く脳科学者や心理学者の主張に関心が集まるが、いまの自分の足元がわかっているという前提でのみ有効であることに気づく必要がある。



主張者(著書)の中には、いまの自分の状態は考えず、とにかくありたい姿をイメージすることが重要である。と説く人もいるが、それはとても危険なアプローチである。

徹底してイメージすることによって、一定の効果を得ることは予想されるが、
それにより、色々なものを失うことを覚悟する必要がある。

筆頭とされる例が人間関係。
金は得られるが、人は離れる。結果として人に裏切られ、金も逃げる。
いい例がホリエモンか?



私は、先を見据えるという言葉が好き。
先を見据えるということは、
いまの足元をみながら、自分らしい、正しい未来を見上げる。こと。
未来といまを交互に見て進んでいくこと。

過去を受け入れた上で現在を認識することにより足元を固め、はじめて未来を見据えることができる。