私はときどき穴に落ちる。



穴とは油断とか、慢心、そして逃げたい気持ち。



気がつくと、楽な方に顔と身体が向き、
さもあたりまえのように穴の方に足を進め、
そして落ちる。ストンと。



穴に落ちた後、たいてい、
言い訳探しを始める。



この穴を掘ったのは誰だ?
ここに誘いこんだのは誰だ?



しかし、冷静に考えると穴を掘ったのは自分自身。
穴から出て、自分が落ちたその穴をみつめて、
ああ、また掘っていたのね。とか、後から思う。



そう考えると、
穴は、自分の目を覚まさせるための仕掛けなのかもしれない。
それでいいのか?
そのままでよいのか?と。



穴はあり、穴には入るものだと、少しだけ割り切るなら(少しだけ)
穴に入ったことを自覚できることこそ、必要なことなのかもしれない。