昨日テレビを観ていたら、『狼桃トマト』という驚異かつ最高にうまいトマトの特集をしていた。



びっしり身が詰まり、うまみが凝縮されているこのトマトは、
なんと水に沈んでしまうほど、密度が高い。



トマトのうまみは、グルタミン酸らしいが、
このトマトは、極限まで完熟しており、うまみがぎっしり詰まっているらしいのだ。
通常、完熟を高めすぎると、皮がやぶけてしまうものらしいが、
このトマトは、皮がしっかりしているため、やぶけることはなく、
そのため他のトマトとは比べ物にならないほど、熟成を高めることができるとのこと。



問題は、どうやってつくるか?だが。



このトマトは、
高知県の四万十川近くのある生産者が作っているらしいが、



作り方として、
極限まで水を与えない。
あえて、厳しい環境で、このトマトを育てているという。



そのやり方は、徹底している。



種を植えるまえの土は、
栄養を含ませた土を、タンパ(土を固める機械)で踏み固め、
コンクリートのように硬くした上で、
ドリルで穴をあけ、そこに種をまくのだそうだ。



そして最低限の水だけしか与えない。



そうすると、
そのトマトは、必死に水を探し、
硬い土の中を、力強く根を広げ、水分を得ようとする。

圧巻は、土だけからの水分では足りないので、
トマトの果実の表面に、ぎっしりと産毛を蓄え、
その産毛からも、大気中の水分を得ようとするらしい。

そんな、いわゆる「逆境の中で育ったトマト」は、

驚異の力強さを身につけ、
他の品種にはない、果実を実らせる。



元来、トマトはアンデス地方が原産らしく、
つまりサボテンとかしか育たないようなタフな環境下で生き残ってきた植物とのこと。
つまり、逆境で耐え抜くDNAがこのトマトには宿っているのだ。



これって、人にも当てはまる。

やわらかい土で、水をたくさん与えられて育つ人。
厳しい環境で、自らの力で切り拓きながら育つ人。

人もまた、古代から幾多の苦難を乗り越えて、種を守ってきた生き物。



生きる知恵として、巧みになろうとも、
甘やかされたり、楽を選択することは、
将来の自らの果実を、小さく、魅力の少ないものにしてしまうものだ。



今の状況を、先の実りとして考えることができれば、
実は何事も受け入れることができるのかもしれない。



にしても、
狼桃トマトは一度食べてみたい。(トマト好き)