感情と思考の関係を長年研究してきた心理学者は、ある特定のふるまいを行うためには、それに対する「望ましい感情」があることを発見しました。

それによると、肯定的な感情(嬉しさ・楽しさ・面白さなど)は、新しいアイデアを生み出したり、可能性を追求したりする際にふさわしい感情となります。

肯定的な感情は、その人の視野を広げ、新しいことにチャレンジしたり、困難を乗り越えたりする際の大きな原動力となるからです。新製品開発に向けたディスカッションを行う、組織の新たなビジョンを構築するといった「発散」を伴う場面では、肯定的な感情を意図的に作り出すことで、成果の精度を高めていくことができます。

一方、否定的な感情(怒り・悲しさ・さみしさなど)は、その人に集中力を与え、先のリスクを読み、抜けや漏れを探す際にふさわしい感情となります。否定的な感情には、注意を向ける範囲や知覚領域を狭めていく、物事の真偽を問い直すという効果があるからです。

生産工程の改善、プロジェクトのリスク識別、内部監査といった「収束」を伴う場面では、否定的な感情を意図的に作り出すことでその効果を高めることができます。

こうして感情が生み出す効果を細かく見ていくと、その影響が徐々に見えはじめてくるのではないでしょうか。

〜Webbookセルフコンセプト第2章「感性を磨く」より〜

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