『EQ──こころの知能指数』でEQ(Emotional Intelligence Quotient)という新たな概念を全世界に知らしめた心理学者ダニエル・ゴールマン氏は、同著の中で「人の感情はウィルスのように、人から人に伝染する」という説を発表しました。

同氏は「ある人の感情が、ほかの人の状況に影響を及ぼすということは、良きにつけ、悪しきにつけきわめて自然なこと。われわれは社会的ウィルスのように、お互いの感情を交換し合うことを常に行っているが、これについてほとんど意識されていない」と述べています。
感情の伝染は、人間の脳が持つきわめて自然な機能であり、不随意に働くものです。それは、人が感情的な交流を行い、社会性を持ちながら「人が人らしく」あるために、生まれ持って備わった機能です。したがって、「共感する」「わかり合う」といった状態は、感情の伝染が効果的かつ良好に起こった結果だと言えるでしょう。

注目したいのは、感情の伝染という現象は、たとえ意図しなくても、言葉に出さなくても、そんなことが自分には起きないと信じていても、それを拒否しようとしても、本人の意思とは関係なく起きてしまうことです。

私たちは普段、感情の伝染を意識してはいませんが、こうしたことは自分や他者の間で確実に起こっているのです。

〜Webbookセルフコンセプト第2章「感性を磨く」より〜

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