感情の影響とは?-セルフコンセプト

感情の影響を理解する(2)

望ましい感情、望ましくない感情

習慣化するまで継続する

感情と思考の関係を長年研究してきた心理学者は、ある特定のふるまいを行うためには、それに対する「望ましい感情」があることを発見しました。

それによると、肯定的な感情(嬉しさ・楽しさ・面白さなど)は、新しいアイデアを生み出したり、可能性を追求したりする際にふさわしい感情となります。

肯定的な感情は、その人の視野を広げ、新しいことにチャレンジしたり、困難を乗り越えたりする際の大きな原動力となるからです。新製品開発に向けたディスカッションを行う、組織の新たなビジョンを構築するといった「発散」を伴う場面では、肯定的な感情を意図的に作り出すことで、成果の精度を高めていくことができます。

一方、否定的な感情(怒り・悲しさ・さみしさなど)は、その人に集中力を与え、先のリスクを読み、抜けや漏れを探す際にふさわしい感情となります。否定的な感情には、注意を向ける範囲や知覚領域を狭めていく、物事の真偽を問い直すという効果があるからです。

生産工程の改善、プロジェクトのリスク識別、内部監査といった「収束」を伴う場面では、否定的な感情を意図的に作り出すことでその効果を高めることができます。

こうして感情が生み出す効果を細かく見ていくと、その影響が徐々に見えはじめてくるのではないでしょうか。

モノの捉えかた』は感情に大きな影響を受けている

セルフコンセプト・チェック03(「望ましい感情」と「望ましくない感情」)のねらいは、それらの違いを感覚的に理解していただくことです。また、このセルフコンセプト・チェックにじっくりと向き合えば、感情のメーターの精度を高めることもできます(セルフコンセプト・チェックはダウンロード版にてお読みいただけます)。

私たちの『モノの捉えかた』は、感情に大きな影響を受けています。例えば、あなたにもこんなケースはないでしょうか。

自分があまり好きではない人からメールを受け取った時、「自分にとって好ましい文面ではないだろう」と読む前に感じてしまい、実際にメールを読む時も否定的な目で読み進めてしまう。

自分にとって非常に喜ばしい出来事が起きた時は、抑えようとしても勝手に気分が高揚し、その時に大切な判断が求められる場面が来ても「きっと大丈夫だろう」という気持ちから厳密さを欠いた判断をしてしまい、大きな失敗を招いてしまった。

このように私たちの感情は、自分の予想を超えた部分で、自分の『モノの捉えかた』を自在に操っているのです。

 

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